【メイドインアビス7巻感想】人は「複製」との接触で救済され得るか。

久々の投稿になってしまいました。あぐです。
なんか宗教勧誘みたいなタイトルになっていますが、もちろん違いますよ(笑)

さてさて、今回は7月27日に発売された「メイドインアビス」7巻の感想を書いていきたいと思います。
私は一度モチベが低下すると長いのですが(全く自慢にならないけど)、
その停滞した状態すら打破して「アウトプットしたい!」って思ってしまうほどこの作品は面白くて魅力的なのでした。

ではひと声景気づけに…「ファッツェンぶれェ!!!」

リコとミーティの邂逅について

全体の感想としては、書ききれないほどいっぱいあります。

・リュウサザイの脚どーーーーん!のコマのアングルが最高
・怪獣大戦争
・カジャさんの変身かっこよすぎじゃね
・短髪リコさんまじトーカさん
・カジャさんの速身体登場時のまああさんと読者の感情リンク1000%
・絶頂した
・ファプタァァァァァァ

…などなど色々あるんですけど(笑)
今回は見出しのテーマに絞って、考えたことを書いていこうと思います。

45話の「囚われし者」では、べラフの住処でリコとミーティ(複製)が出会います。
私はこの場面が結構印象的で、初めて読んだ時ビビッと電撃が走りました。
その理由は、リコのミーティへの接し方が、「本来のミーティ(複製ではない)」に対するものに感じられたからです。
リコはタマウガチの毒で生死の境を彷徨っている際に、間接的にミーティの存在を感じており直接(物質的に)相対するのは初になります。
おそらくリコの中には「会えたらあの時のお礼を伝えたい」という思いがあったのではないかと思います(勝手な推測だけど)
そして今回の出会いによりそれは「達成」されたという状況です。

ここからはミーティについてですが、べラフの元にいるミーティはイルぶるが産んだ「複製」である、と作中では言及されています。
さらに「魂まで写し取ったその時点での完全な複製」とも。
となるとリコはミーティの「複製」との邂逅によって「お礼を言う」という目的を成し得たわけです。
これは「本物」と同じことをした時とイコールなのだろうか?
ここが今回の主題です。

いくつか例を挙げてみます。

【例①】
自分の大切な人が亡くなってしまった。どうしても伝えなければいけない事があったが伝えることが出来ずに後悔している。

このケースでミーティと同じように「魂すらも同じ」な状態で「大切な人(複製)」と会えて伝えたかった事を言えた場合、その人の後悔はなくなるのか。
その人の考え方によるといえば、それで終わってしまうのですが。
私個人の考えとしては「折り合いはつけられる」といったところです。
実際に脳波や心拍数など状態がわかるようにして、実験をしてデータを取ることができれば面白そうですが現在の技術では「魂を完全にコピー」なんてことは無理なのでそれは出来ませんね(笑)

【例②】
かの有名な「ハリーポッター」の中に出てくる、人の奥底にある望みを映し出す魔法道具「みぞの鏡」でもう会えないはずの両親に会う。

このケースは実体があるわけではないので少し違うような気がするものの、45話のナナチの状態と近い気もします。
思考停止でこの先がない、という意味では正解とは言えないのではとも思いますが、これもある意味では「救済」の一種だと思います。

43話では「村は揺り籠」「安寧の中で旅は終わる」という表現が出てきます。
要するにこのケースではリコとミーティ(複製)の邂逅とは異なり「前には進めない」パターンなわけですね。
ここで「救済」は「ある程度の目的を果たして折り合いがつく」のと「思考停止による安寧」の2パターンがあるという結論が出てきました。

「正解」はどちらなのか

理屈で考えると「折り合いをつけて先に進む(まだモヤモヤはするけど)」が現実で生きていく上では正解な気がします。
いわゆるバッドエンドではない、というような。

そう、現実では。
ではアビスの場合はどうかと考えた時に「どっちでも救済なんじゃないか」という考えが降ってきました。
アビスって意外となんでもありの無法地帯じゃないですか。
それこそべラフがしたように払える対価があれば欲望も具現化可能な場所です。(この場合は主語が「イルぶるが」「深層が」の方が正確かも)
倫理観とか、ある意味で常識とされるものがすでに破綻してる気がするんですよね。

なので、このままナナチがあの状態だったとしても、ある意味「救済」の形ではあるんだろうなと。

読者としては…リコと同じ気持ちの「いいわけないでしょ!!」半分、安らぎがあるならそれもまた半分というったところ。
でもやっぱりご飯はふはふしてるナナチが見たいし、レグにもふもふされて嫌がってるナナチが見たい。

「複製」による「救済」は可能である。
でもそれは通過点であってほしい。結論はこんな感じ。

…自分がナナチと同じ状況だったら?
それは…安寧を選んじゃうかもしれないですね。

あまりにも魅力的だから。アビスと同じで。

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ゲームと甘いものがガソリンの20代後半。 北海道在住。最近ADHDと診断される。 落ち込んだり立ち上がったり忙しいので、 雑草みたいな奴だと自分で思っている。