言葉の抽出あそび:1頁目

本を読んでいる時、ゲームをしている時。
ふと、心にスッと入ってくる言葉があります。

映画を観ている時だってあるし、テレビのドラマだってなんだっていい。
重要なのは、元が「現実」じゃなくて「創作」だということ。

強めの表現になると「虚構」「フィクション」とかその辺り。

例えば、ゲームについて人に話した時に「現実の話じゃないから興味ない」と反応が返ってくる事があります。
それは確かにそうで、ゲームでレベルアップしたから自分自身が強くなるわけじゃないし、魔王を倒したからって、リアルの経験としてそれを語れるわけではない。

そういう意味では、現実の話じゃないという人の主張はよくわかります。
(そして大体はその後に「だからゲームってやる意義を感じないんだよね」と続くのですが)

ただ、私の場合は「創作」は「現実」とリンクさせられると思っています。
あ、別に境界を曖昧にしろとかそういう話じゃないですよ。笑

その一つが作中に登場する「言葉」です。

心に響いたとか、なんかわからないけど好きとかなんでもいいんです。

例えば好きなキャラクターの台詞に共感して、それを現実での自分の思考に取り入れてみる。
鵜呑みが嫌なら自分の解釈を加えてアレンジしてもいい。
そこまで行かなくてもその台詞を考察してみるとか、そこは人それぞれだと思います。

前置きが長くなりましたが、とりあえず「創作」から「現実」に言葉を抽出してみる!というのをやりたくて、いっそシリーズにするか!という自己満足全開の記事です。

ぶっちゃけ、私が楽しいだけです。笑

そんなわけで、第1回スタートです!!!

今回の作品:「とんがり帽子のアトリエ」

「とんがり帽子のアトリエ」白浜 鴎 / 講談社 / 現在1〜3巻まで発売中

この記事では言葉(台詞などを含む)を抽出、解釈していくのが目的なので作品の内容については省きます!
気になったらぜひ読んでください。笑

とりあえず、魔法って言葉にときめく人には間違いなくオススメだよ…!(ボソッ

抽出ワード①
新しい道具を使う手はおぼつかないものさ(キーフリー)
それなら 使い慣れた道具に 持ち替えればいい(ココ)

1巻、154ページより。
ココが弟子になる為の試験の中で、思考するシーン。
言葉としては「新しいこと=慣れていないことだから誰でもうまくいかない」というありふれたものだと思うけれど、そこから「ならば工夫をしよう」と思考の流れが変化する部分がポイントだと思う。

状況は違えど、これは現実でも結構な頻度で遭遇することだ。
「新しい仕事を覚える」とか「今までと違う分野の勉強をする」とか…小さなことでも日々の中で色々あると思う。初めて会う人とのコミュニケーションもそうだ。

この言葉から私が得たものは「はじめて」やることでも「今まで」の経験を使って、作中のように道具を使って応用が効く事があるかもしれないなぁという考えだ。
もちろん全部ではないけど、要は「自分用にやりやすく組み直す」みたいな感じ。
セオリーは〇〇だけど、私はこのやり方の方がうまくいくかもという思考の転換は時に必要じゃないかと思うのだ。
組織とかチームとか、それが通らない時もあるからあくまで考え方ってだけだけど。
「どうすればいいんだろう」からは、一歩進めるかもと思って、心に留めておく。

抽出ワード②
「またこれだよ  皆が皆同じ世界を見てて当たり前だと思ってるんだから」(タータ)

3巻、145ページより。
銀彩症(ぎんだみしょう)のタータが、ラベルの貼られていない薬を見分けられず嘆きを洩らす場面での言葉。
銀彩症は、生まれつきあらゆるものが銀色に覆われて見える眼のことを指す。
普通の人は色で種類を見分けられるという部分と、タータの銀色で濃さの違いしかわからないという「見ている世界」の違いから発せられた切ない思いのこもった言葉だ。

これも作中の状況とは違えど、現実で感じる事が多い。
私も含め、人は自分の見ているものが「認識できている真実」であり、相手と自分の認識に差があってもそれをお互いに知覚することはできない。
「想像すること」は可能なので、補うのが完全に不可能というわけではないけれど。
たまに完全に自分の認識が中心で、心無い言葉とか投げてくる人に遭遇すると顔に5発ぐらいパイ投げしたくなるよね←

「私にはこう見えているよ」「こう感じているよ」というのを、チャンネルを変えるみたいに相手に伝えられたら便利だろうなと思ったこともある。
人は自分の感覚、経験しか認知できないと思うから…
まあ、それでも伝わらない人には伝わらないかもしれないけど…
でも仮にそんな事態になったら、自己と他人の境界が曖昧になって別の問題が発生しそうだなぁ…笑
メイドインアビスのゾアホリック的な。それはそれでちょっと怖いな。

おまけ

「とんがり帽子のアトリエ」はタータの銀彩症についての葛藤もそうですが、それぞれのキャラクターの得意なことと苦手なことについての描写(人物の置かれた状況でそれを表現したり、心理描写だったり色々)が細かくて、好きです。
得意不得意があるなら、どう役割分担をしていくとか、新しいことを覚えるにはどんな工夫をしていけばいいんだろうか…など。
世界観はファンタジーなんだけど、現実のヒントも沢山ある。
もしかしたら、白浜先生が実際にご経験された気持ちが作品に投影されているのかもしれない。すごく人間味が奥から伝わってくるような作品です。

最後に、この作品で推したいのが効果音がめっちゃ楽しいこと!笑
完全に私の主観だけど、こう、ビビッ!とくる表現がいっぱいあるんです。
お気に入り効果音集作りたいくらい←

あとフデムシが可愛すぎる。もふもふさせろください。

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ABOUTこの記事をかいた人

ゲームと甘いものがガソリンの20代後半。 北海道在住。最近ADHDと診断される。 落ち込んだり立ち上がったり忙しいので、 雑草みたいな奴だと自分で思っている。